加藤真平東京大学大学院情報理工学系研究科 准教授によると、自動運転車が普及すると「VTuber」という職業が注目されるそうです。
VTuberとは、「Virtual YouTuber(バーチャル・ユーチューバー)」の略語。YouTuberやクリエイターに代わって動画に登場させる、モーションキャプチャー技術で作成した3Dバーチャルモデル(アバター)キャラクターのことです。
加藤准教授は以下のように語っている。
注目されているのは、「VTuber」を利用してバーチャルな人間を車内に登場させることだ。VTuberとは、遠隔地にいる人間の動きをキャプチャーして、その動きをキャラクターとしてリアルタイムで反映させる技術である。この技術は、自動運転とは関係なく発展してきたが、自動運転と組み合わせることで新たな可能性を生み出す。例えば、自動運転車の状況を利用者に知らせたり、あるいはガイドをしたりする仕事を、自宅を含む遠隔地から行えるようになることが考えられる。
現在、自動運転やAIの技術の普及によって既存の職が奪われるのではないかという懸念がある。しかし、このような技術が普及することで、自宅からでもできるという新たな仕事が生まれる可能性があるという、ポジティブな側面を持っている。